ヴェルクマイスター!!!
- ma-utsu
- 2014年2月16日
- 読了時間: 2分
ちょっとマニアックな演奏会へ行ってきました。
ピアノが二台並んでいるのは、ツインピアノの連弾の為ではありません。
調律法の異なるピアノで響きを聴き比べるためなのです。
19世紀後半から現在主流になっている平均律と、
バッハ時代に主流だった調律法『ヴェルクマイスター』の比較。
簡単に言うと1オクターブを均一に12割しているのが平均律で、
ヴェルクマイスター調律は微妙に揺らぎがあります。
聴いた感じヴェルクマイスターの方が心地よい広がりがある様な感覚ですかね。
コーラスのエフェクトをかました様なw
調律師の方の解説と演奏家の実演も交えて、とても興味深い企画だったと思います♫
そもそも世界の音楽全てを考えて行くと、楽譜に表せない音楽の方が多いわけです。
現代生活の中で一般的な基準として平均率がポピュラーではありますが
クラシック音楽と呼ばれる楽曲は現存するスコアからしか再現し、
様々な研究や検証を重ねて編成を探るしか無いので 作曲家自身が当時のフォルテピアノで作曲したものであれば 現代の我々が耳にする響きとは全く異なるものになります。
古典やクラシックは音楽に限らず美術作品も当時創られたものの色彩が そのまま我々の目に届いているわけでは無いのと同じで、
当時の作家がどんな環境の中で、どんな思いで創ったのかを解釈して
観たり聴いたりすると、もっと愉しめるのではないでしょうか。
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